おしどり母子の総門散歩
祇園祭の写真を撮るようになったので、朝の散歩がてら祇園祭に献灯をしようと思いながら、なかなか足が伸びませんでした。車を洗車に出した日、反対方向だと思いながらも、何故か、光輪閣まで行く気になりました。
仁王門の前に来ると、バー東洋の女将が立っていました。聞けば、今日は弁財天の祭礼でマスターも来ると。弁財天の垂れ幕は、マスターが奉納しているのです。それでは素通りできないと思い、祭礼を見ていると、後ろで声があがりました。振り返ると、親子の鳥が、総門に向かって歩いています。弁財天との間の生け垣から出て来たのです。その後は、祭礼をそっちのけで親子鳥を撮影しました。母子は、三度、総門まで散歩して、生け垣の中に隠れてしまいました。そして、その後に探しに出かけても、二度と出会うことはありませんでした。
この時の洗車は定年後の二度目で、一度目には、公園に向かって歩き出してすぐに、十数年も交流のない白井に住む友人とばったり出会って驚きました。道に迷った、とのことだったので、小野派一刀流の墓まで案内しました。この友人は、居合道をたしなんでいたのです。
そんなわけで、三回目に洗車を出した日はドキドキでしたが、その後は、もう、何も起こりませんでした。
▼写真をクリックすると拡大表示されます。